不動産投資をする前に、宅建の資格は取得した方が良いのか?~宅建を取る価値・難易度・勉強方法は?~

マンション投資を成功させるために、宅建は必要?

1/5~1/6の2日間にわたり宅建登録実務講習を受けてきました。あとは事務手続きを経て宅建士証が交付されれば、晴れて私も宅地建物取引士を名乗れます。

さて、本日は不動産投資をするために、宅建を取得するべきか?というテーマでお話していこうと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

結論から言えば、宅建の取得は不要です。

あなたがマンション投資を始めるにあたり、勉強することは必要だと思います。ただ・・・

・宅建の勉強=宅建試験で合格点をとること

・マンション投資の勉強=マンション投資の成功

目的が違うのです。

宅建受験が全く無意味とは思いません。ただ、効率が悪いのです。

実際に宅建の勉強をしてもマンション投資に必要な物件の目利きや投資分析は出てきません。基本中の基本である利回りの考えすらテキストに記載されていません。

個人差はありますが、宅建試験に合格するために数百時間を要するので、その時間を使うなら不動産投資の本を読んだりした方が有益だと思います。別に資格は不要です。

ただ、宅建業法35条の重要事項説明の分野は実際に売買契約時の知識として役には立つかもしれませんね。

もし、資格でいうなら私も保有しているマンション投資アナリストの方がより実践的です。受講生の中には、ご自身のビジネスというより自分自身のマンション投資を成功させるために受講されている方もいらっしゃいます。※以前のブログをご参照ください。【マンション投資アナリストとは?

「宅建試験に合格できるレベルの知識=不動産投資で成功できるレベルの知識」ではありません。

不動産会社に勤めているのだから、宅建ぐらい持っておくべきという意見もあるようですが、実際のところ宅建がなくても優秀な不動産会社の営業マンはたくさんいます。ただ、お客様によっては、宅建ぐらい持っておいて欲しいという方も一定数はいるようですが。

かくいう私も仕事上、宅建資格がなくても業務を遂行することは出来るのですが、昨年行政書士試験に合格して民法の知識が薄まる前に受けた方が合格しやすいという事と、不動産に関わるなら取得しておいて損はないと考えたからです。

ですので、マンション投資を成功させるために宅建の取得は不要です。とはいえ、せっかくの機会ですので、宅建試験の概要と合格方法も以下に記載させて頂きます。宅建受験予定の方に少しでもお役に立てばと思います。

宅建試験とは?

よく世間では「法律系の入門資格」などと言われています。メジャーな法律系国家資格と比較すると、司法試験>司法書士試験>行政書士試験>宅建試験という難易度です。

毎年10月の第3日曜日に実施される国家試験で、合格率はおおむね毎年15~17%で推移しています。全50問で全て4肢択一のマークシート試験です。

今年だけはコロナ禍の影響で、試験座席の間隔をあけるなどの配慮が必要だったため、例外的に10月と12月の2回に分けて実施されました。この試験は毎年おおむね合格率が15%前後の相対評価ですので、50問中何点で合格かは、その年により異なります。

つまり、おおむね上位15%以内に入っていれば合格です。

宅建試験は、簡単という人もいますが、それはあくまで司法試験・司法書士・行政書士試験と比べたら簡単というだけです。

不動産会社での勤務歴がある人は、専門用語などを普段から見聞きしているぶん一定のアドバンテージになると思います。

しかし、実務と試験で点数を取る事は別物です。

そのため、この試験をなめてかかって、4回目5回目でようやく合格したという人もいます。

この試験は、過去問中心の勉強方法で一定の勉強量を積み重ねれば、必ず一発合格できる試験です。

試験科目は宅地建物取引業法・民法・借地借家法・不動産登記法・区分所有法・都市計画法・建築基準法・土地区画整理法・農地法・宅地造成等規制法・国土利用計画法・各種税法・不動産統計と非常に幅広い分野が試験範囲になっています。

50問中20問つまり全体の4割は宅地建物取引業法から出題されますので、宅地建物取引業法を中心に勉強していくことがポイントになります。

次に民法をメインとした権利関係という分野が14問出題されるのですが、私のように行政書士試験に合格済みなど、一定の民法の知識がなければ、得点できるようになるまでに非常に時間がかかる分野だと思いますので、覚えたらすぐに得点に結びつく宅地建物取引業法をメインに勉強するべきだと思います。

宅建試験の勉強方法

先ほども書いたように、民法という法律だけでも膨大で論点も多く非常に難解です。そのために、この試験を短期で効率よく合格していくためには、とにかく効率よく点数を取る事だけ考えて下さい。

大切な事なので繰り返します。点数を取る事だけ考えて下さい。時々、たくさん勉強して頑張っているのに不合格になってしまう人がいます。

別に、頭の良し悪しは関係ありません。2つの点で間違っていることが多いのです。

  • 教科書(テキスト)ばかりを勉強する

あくまでも試験です。相対評価の試験ですので、おおむね上位15%以内の点数を取れていれば合格するのです。

宅建の教科書を読んでも意味がないとは言いません。ただ、この点数を取るということを最大の目的にしたときに、教科書での学習は効率が落ちるのです。

私は、一応教科書も買いましたが、最初から最後まで読むなんて作業はしませんでした。とにかく、過去問をベースにした一問一答の問題集を徹底的にこなしました。

行政書士試験でも同じでした。行政書士試験では、この一問一答の問題集を学習する時に、六法を横において民法は必ず解説部分記載の条文が出たら六法を引いて、その都度条文のポイント部分を暗記していました。テキストは、ほとんど使いませんでした。

  • 法律を理解しようとする

司法試験の勉強はした事がありませんので、あまり偉そうなことは申せませんが、司法試験の2次試験である論文試験になると、法律の立法趣旨・制度趣旨など根本的な理解がないと太刀打ち出来ないような気がします。

もちろん、宅建や行政書士試験も簡単には合格できません。ただ、そこまで根本的に法律の理解が十分でなければ点数が取れないのか?と言えば、ノーになります。宅建試験は比較的過去問の焼き直しが多いと思います。特に、宅地建物取引業法です。

とにかく、結果を出すこと=合格点を取る事だけに意識するべきだと思います。

くどいようですが重要な事なのでもう一度言います。とにかく効率よく点数を取る事が資格試験の勉強です。

もっとも効率が良く点数を取るためには、ひたすら過去問をベースとした一問一答の問題集を繰り返すことです。

これを読まれている方で、宅建試験の受験を考えている方のために、参考までに私が使った問題集を掲載しておきます。

パーフェクト宅建の一問一答

ユーキャンの宅建士 これだけ! 一問一答集

楽学宅建士一問一答

宅建業法は初めて勉強する法律でした。それでも、テキストは読まずにいきなりこの一問一答問題集を始めました。

「いきなり問題集解いたって全く分からないでしょ?」と言う人がいます。そうです。全く分かりません。別にそれでいいのです。問題を読んで、すぐに解説を読みます。その解説にはその問題を正解に導くために必要な知識のポイントが書かれていますので、そこを覚えるんです。

最初は時間がかかりますし、なかなか要領よく覚える事も出来ません。でも、一日何問と決めて進めていきます。それを試験当日から逆算して5~6回出来るように、しつこく繰り返しました。基本的に行政書士試験の勉強も同じです。

予備校にも通いませんでしたし、模擬試験も受けませんでしたし、時間を計って本番のように過去問を解いたこともありません。

なぜ、そんな勉強方法で合格するのか?これは、私だから通用した方法ではないと思います。

要するに、4肢の選択肢がある中で、その4つを的確に〇か×かを判断していければ、点数は取れるのです。そのためには、どうすればいいのか?各肢を読んで自分が持っている知識でマルバツを付ければいいんです。

その知識を効率よく無駄なくつけるためには、過去問をベースにした一問一答問題集を丁寧に5~6回こなすことです。

この方法で行政書士試験は300点満点中180点以上で合格のところを220点、宅建試験では50点満点で38点合格のところを43点取って合格することが出来ました。もし、宅建の受験を予定されている方がいれば参考にして頂ければと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。