相続があった時に誰がいくら受け取るのでしょうか?

前回のブログ【マンション投資の生命保険代わりについて考えてみましょう】では私の父の相続について触れました。あまり考えたくない事ですが、年齢的に30代以降のあなたにも無関係な事ではありません。いい機会ですので、今回は相続の中でも、相続人となる人と相続額についてお話して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

民法900条では、相続人の順位と受け取る割合について規定されています。

内容としては、配偶者は常に相続人となる。第一順位は子第二順位は直系尊属(両親や祖父母の事)、第三順位は兄弟姉妹と規定されています。

<相続分>

配偶者と子→1/2:1/2

配偶者と直系尊属→2/3:1/3

配偶者と兄弟姉妹→3/4:1/4

と規定されています。

より身近に感じて頂くために様々なパターンの家系図で具体的にみていきましょう。

※被相続人とは、亡くなった人のことです

※すべてのパターンで被相続人の財産が現金1,200万円だったと想定します。

※赤のバツ印は、被相続人が死亡した時点で既に亡くなっているという意味です。

【パターン1】

このケースでは、父と母が600万円ずつ相続します。

【パターン2】

このケースでは、配偶者が800万円・父と母が200万円ずつ相続します。

【パターン3】

このケースでは、配偶者と子が600万円ずつ相続します。

【パターン4】

このケースでは、配偶者が900万円・兄が300万円相続します。

相続人が死亡した場合は、更にその子供が相続人となります。これを代襲相続と言います。

相続人が死亡した場合だけではなく、欠格・廃除の場合も代襲相続ができます。

欠格(民法891条)とは、簡単に言うと、被相続人を殺害したり、騙したり脅したりして遺言を撤回させた場合などに、相続人になれないというものです。

廃除(民法892条)とは、簡単に言うと、被相続人の兄弟姉妹以外の相続人が被相続人の生前に、被相続人を虐待などした場合に該当します。廃除は欠格と違って、被相続人が家庭裁判所に請求する必要があります。

ちなみに相続人が相続放棄した場合には、その子や孫は相続人になれません。

代襲相続=死亡・欠格・廃除の場合のみ※相続放棄は代襲相続出来ない。ちなみに、兄弟姉妹の場合は、一代のみしか代襲相続は出来ません。

先ほどのように様々なパターンの家系図で具体的にみていきましょう。

※被相続人とは、亡くなった人のことです。

※すべてのパターンで被相続人の財産が現金1,200万円だったと想定します。

※赤のバツ印の人は死亡・欠格・廃除のいづれかに該当しているという意味です。

【パターン1】

このケースでは、配偶者と子がそれぞれ600万円ずつ相続します。

【パターン2】

このケースでも、配偶者と子がそれぞれ600万円ずつ相続します。

※このケースでの子は、被相続人から見たら、ひ孫ですね。高齢者であれば、こういうケースもあり得ます。

 代襲相続を2回していますが、これを再代襲と言います。

【パターン3】

このケースでは、配偶者が900万円で長女が300万円となります。

【パターン4】

このケースでは、相続人は配偶者のみとなり配偶者が全額1,200万円を相続します。

※兄弟姉妹が相続人の場合は、一代のみしか代襲相続は出来ない(※再代襲は出来ないという事)ので、長男は相続人になれず、配偶者のみが相続人となります。

今まで見たきたケースは、あくまで法定相続分です。

被相続人が亡くなった際に、相続人間で合意の上で遺産分割協議書を作り、相続財産をそれぞれいくらにするのかを決める事は全く問題ありません。むしろ、その方が普通だと思います。

それに、民法上、遺言は人の最後の意思表示ということで、かなり厳格に尊重されています。そのため、原則、遺言の通りに財産が相続されます。

ただ、遺留分という制度があり、いくら人生最後の意思表示だからと言っても、相続人が主張できる割合があります。この遺留分については、次回お話ししていきたいと思います。

私の今年のブログは本日で終了です。来年は1/4からスタートさせていただく予定でおります。今年は、本当にコロナに始まりコロナに終わる1年でしたね。先の事は誰にも分かりませんし、まさに「青天の霹靂」を実感した1年でした。

「仕方がない」と言ってあきらめる事は簡単です。でも、今ある状況の中で何が出来るのか?を考えて、「必ず良い方向に向かっている」と心の中でつぶやきながら日々を過ごしていきましょう。

2021年も皆様にとって実りのある充実した1年でありますようお祈り申し上げます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。